2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20700527
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
櫻井 拓也 Kyorin University, 医学部, 助教 (20353477)
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Keywords | 運動トレーニング / 脂肪組織 / DNAアレイ / 網羅的遺伝子発現解析 / Sfr2 / Prps2 / Nox2 / 酸化ストレス |
Research Abstract |
1. 運動実験 実験には4週齢Wistar系雄性ラットを用いた。ラットはコントロール(C)群とトレーニング(TR)群に分け、トレーニングは週5日、最終運動強度30m/分、90分のトレッドミル走行を9週間実施した。 2. 脂肪組織において運動トレーニングによって変化する遺伝子の網羅的解析 C群とTR群の副睾丸周囲脂肪組織のtotal RNAサンプルからcDNAを合成した。両群のcDNAを用いて遺伝子発現変化の網羅的検索をDNAアレイ法で行った。C群よりもTR群で発現が増加した遺伝子には、secreted frizzled-related protein 2(Sfrp2)やsolute carrier family 7などがあった。逆に、TR群で発現が減少した遺伝子は、phosphoribosyl pyrophosphate syntketase 2 (Prps2)やchemokine(C-X-C motif)ligand 2などであった。さらに、TR群の内臓脂肪組織の活性酸素量は、C群に比べて有意な低値を示したことから、活性酸素合成酵素であるNADPH oxidase複合体の各サブユニットの遺伝子発現をRT-PCR-法で網羅的に検討した。その結果、サブユニットの1つであるNOX2遺伝子の発現がTR群で減少していた。 3. 各部位の脂肪組織における遺伝子・タンパク量発現解析 運動トレーニングによる副睾丸周囲脂肪組織でのSfrp2遺伝子の発現増加はRT-PCR法でも確認された。一方、TR群のNOX2タンパク量発現をWestern blot法で検討したところ、副睾丸、後腹膜周囲および皮下の脂肪組織でC群に比べ発現が減少した。 上記の検討により、運動トレーニングによって発現が変化する新規分子が複数見出された。
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[Presentation] 運動トレーニングは脂肪組織由来幹細胞の脂肪細胞への分化を抑制する2008
Author(s)
櫻井拓也, 井澤鉄也, 木崎節子, 小笠原準悦, 白土健, 石橋義永, 今泉和彦, 武政 徹, 長澤純一, 芳賀脩光, 大野秀樹
Organizer
第6回日本予防医学会学術総会
Place of Presentation
東京
Year and Date
20081129-20081130
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