2008 Fiscal Year Annual Research Report
骨格筋の糖代謝機能を増強させる栄養物質の探索とAMPキナーゼ活性効果の検証
Project/Area Number |
20700535
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Research Institution | Osaka University of Health and Sport Sciences |
Principal Investigator |
浜田 拓 Osaka University of Health and Sport Sciences, 体育学部, 准教授 (00466294)
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Keywords | 糖代謝 / 骨格筋 / AMPキナーゼ / 栄養補助物質 |
Research Abstract |
運動の抗糖尿病効果と類似した様々な栄養物質が注目されている。中でも、緑茶、紅茶など様々な飲み物に含まれているカフェインの血糖降下作用の急性効果である。しかしながら、カフェインの糖尿病予防効果や発症リスクを軽減する分子メカニズムに関しては未だ不明である。本研究の目的は、骨格筋糖代謝機能を増強させる栄養の候補物質として、コーヒー成分に含まれるカフェインに着目して、骨格筋の糖輸送促進作用の直接効果を明らかにすることであった。さらに、カフェインの抗糖尿病効果の分子メカニズムを検証するために、血糖降下作用の制御に直接関わる有力なシグナル伝達分子であるAMPキナーゼ(AMPK)活性効果作用を検証することであった。雄性SDラットから摘出した速筋epitrochlearis(epi)と遅筋soleus(sol)を、カフェインを含んだ緩衝液において酸素と二酸化炭素の混合ガスと共に37度でインキュベートした。その結果、3mMカフェインは、epiとsolにおけるAMPKのリン酸化を上昇させ、3-O-methyl-D-glucose輸送取り込み量も増加させた。AMPKアイソフォーム分析の結果、AMPKは□1, □2をともに活性化し、その活性化はATRPCrの低下を伴った。カフェインは骨格筋のAMPKを活性化させ、ブドウ糖取り込みを促進させることが明らかとなった。
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Oxidative stress, inflammation, and atherosclerotic changes inretinal arteries in the Japanese population ; results from the Mima study.2008
Author(s)
Sakane N, Fujiwara S, Sano Y, Matsuoka Y, Tsuzaki K, Domichi M, Hamada T, Saiga K, Kotani K.
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Journal Title
Endocrine Journal 55
Pages: 485-488
Peer Reviewed
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[Journal Article] フォーミュラ食を用いた減量の効果を規定する要因の検討2008
Author(s)
松岡幸代, 永井成美, 佐野喜子, 津崎こころ, 岡崎研太郎, 浜田拓, 田嶋佐和子, 江川香, 北川義徳, 木曽良信, 坂根直樹
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Journal Title
Peer Reviewed
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[Presentation] L-カルニチン含有フォーミュラ食による効果的な減量効果とリバウンド防止に関する研究2008
Author(s)
津崎こころ, 小谷和彦, 佐野喜子, 松岡幸代, 浜田拓, 永井成美, 吉村麻紀子, 江川香, 堀川千賀, 北川義徳, 木曽良信, 坂根直樹
Organizer
第62回日本栄養・食糧学会
Place of Presentation
女子栄養大学
Year and Date
2008-05-02