2008 Fiscal Year Annual Research Report
住民の健康的な生活習慣の定着化を支援するシステム開発
Project/Area Number |
20700538
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
横山 淳一 Nagoya Institute of Technology, 工学研究科, 准教授 (40314083)
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Keywords | 生活習慣改善 / 行動記録 / モチベーション向上 / 支援情報システム / プロトタイプ開発 / 自己評価 |
Research Abstract |
本研究は、住民自らが自身の健康的な生活を楽しみながら継続できるような習慣を定着させるシステムを開発することである。なかでも住民自身が自らの生活習慣を把握し、生活習慣を振り返ることが、健康的な生活習慣に変容させるモチベーションを向上させるために欠かすことはできない。本年度は、生活(行動)履歴記録確認システムの基本設計を行うとともに、利用者に身近な携帯電話から利用できる生活(行動)履歴記録確認システムのプロトタイプを開発した。本システムは、利用者が「睡眠」、「食事」、「トイレ」、「飲酒」、「喫煙」等の行動をする際に、携帯電話の画面に表示された「行動記録ボタン」を押すことにより、行動とその開始時刻および終了時刻を記録するシステムである。また記録したデータはいつでも確認することができ、行動種類別で1日の実施回数、平均実施時間等を表示することができる。 開発したプロトタイプシステムを利用して、実際に生活(行動)履歴記録確認システムを利用したモデル実験を行い、システムの効用について評価を行った。モデル実験の対象者は大学生11名を被験者として、11日間のシステム利用実験を行った。システム利用の前後で行ったアンケート評価結果では、システム利用後の健康についての関心が被験者11名全てで向上し、自身の生活習慣に関する意識についても8名(73%)が向上した。それらの変化は5%水準で統計的な有意差が見られ、システムの生活習慣および健康に関する意識を高める効果が示唆された。本システムを利用することにより、生活習慣を客観的に見直すことができ(生活習慣の見える化および生活習慣の意識化)、健康的な生活習慣を送るための具体的なアドバイスを行うことができるようになるであろう。
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Research Products
(4 results)