2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20700546
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Research Institution | Gifu Shotoku Gakuen Junior College |
Principal Investigator |
松田 繁樹 岐阜聖徳学園大学短期大学部, 幼児教育学科, 専任講師 (60405058)
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Keywords | 浮き指 / 幼児 / 体力 / 姿勢安定性 / 開眼片脚立ちテスト |
Research Abstract |
本研究課題は,幼児の浮き指(足指が床面に接地しない指)の実態および浮き指に関連する要因を明らかにすることを目的にしている.本年度は,(1)浮き指と体力との関係,(2)浮き指と姿勢安定性(開眼片脚立ち時間)との関係を明らかにした.被験者は,(1)4歳から6歳までの幼児456名(男児241名,女児215名),(2)5歳から6歳までの幼児201名(男児97名,女児104名)であった.浮き指を判定する際に利用する接地足蹠面の記録には,足蹠投影機(ピドスコープVTS-151,サカモト社製)を用いた,被験者は,測定器上に裸足で立ち,前方の目の高さにある指標を注視しながら両手を体側に自然に垂らした直立姿勢を保持した.被験者が安定した立位を保持したことを確認した後,接地足蹠面の画像を一人5回撮影した.撮影した5画像のうち4画像以上において接地していない指を浮き指とした.以下のような知見が得られた. 浮き指の有無と各体力テスト(握力,立ち幅跳び,ソフトボール投げ,25m走,反復横跳び,体支持持続時間,および長座体前屈)および体力テスト総合得点に有意な関係はなかった.しかし,男児において,浮き指の本数と立ち幅跳び間に有意な連関係数が認められ,下位群(下位25%)は浮き指の本数が多い傾向であった.男児における浮き指の数は,足指の使用が重要と考えられる立ち幅跳びの成績と関係することが明らかにされた. 開眼片脚立ち時間の浮き指の有無による差および浮き指本数による差は認められなかった.片脚立ち時間の上位群(上位25%)・下位群(下位25%)と浮き指者の割合に有意な関係は認められず,また,両群間に浮き指本数の差も認められなかった.幼児の浮き指は片脚立位姿勢の安定性と関係がないことが明らかにされた.
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Research Products
(7 results)