2010 Fiscal Year Annual Research Report
家族および家庭における日常行動が学習意欲の形成に及ぼす影響
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20700571
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
室 雅子 椙山女学園大学, 教育学部, 准教授 (50329645)
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Keywords | 家族関係 / 学習意欲 |
Research Abstract |
本研究は、「学習意欲の形成要因」の解明を進めるものである。学校での教科に対する興味・関心を育てる要因として、家族の影響がどのように興味・関心や意欲を育てるかをより具体的に明らかにすることを目的としている。これまでの研究で、該当教科に対して近い趣味や肯定的な発言をする家族がいる場合、子どもはその教科を好きである傾向があること、子どもは家族という集団に対して全体的に好イメージ傾向にあること、選好の阻害要因として、事前事後の否定的な事象の影響があること、選好の促進要因として、強い目的意識があると、学習の遅れは劣等感ではなく自ら学習・吸収や反復学習といった向上要因となることが明らかとなった。また、昨年度、趣味などの自発的な学習を行う場合、生活への必要度、自負や自己表現としての目的意識、頻度と刺激の強さ、家庭内資源・文化資本、学習対象の内容が実技か鑑賞かの違い、学習内容の高尚意識、仕事への連動によって、到達目標の設定(高さ)や学習や目的意識の持続と喪失等に影響を与えている傾向、また取り組み方の主体・受身で、集団へ求める目的が異なる事を指摘した。今年度は、到達目標としてのモデルが具体的であることによる効果について調べた。その結果、目標を持っていると自覚している者でも改めて目標モデルの具体化を行うと、目標にマイナス要因を見つけてもそれを受け入れ、分かった上で目的意識を再確立し、より強く意識化することが明らかとなった。 来年度はこれまでに分かった結果を家族の影響に総括し、興味関心を育てる要因を明らかにしたい。
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