2008 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子多型に合わせた栄養教育法による骨粗鬆症予防効果の検討
Project/Area Number |
20700599
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
曽我部 夏子 Japan Women's University, 家政学部, 学術研究員 (30459937)
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Keywords | 栄養教育 / 若年者 |
Research Abstract |
【研究の目的】骨粗鬆症予防のためには、若年期に最大骨量(ピーク・ボーン・マス)をできるだけ高めておくことが重要である。骨量は、一塩基多型などの遺伝因子と食生活などの環境因子の相互作用によって決定される。近年の研究から、骨粗鬆症の発症リスクが高い遺伝子タイプを持っていても、食生活を改善することで骨代謝を改善できる可能性が示されている。つまり、遺伝子タイプ別の栄養教育により食生活の改善へ導くことで、将来の骨粗鬆症予防できるのではないかと考えられるようになってきた。そこで本研究では、若年者への骨粗鬆症予防のための遺伝子多型にあわせた栄養教育について検討することを目的とした。本年度は、若年者の食生活状況、骨量などの身体状況の現状を把握し、栄養教育方法を検討するためのデータを得ることを目的とした。 【実施方法】20歳代男性および女性を対象とした。食生活および生活状況調査は自記式調査票を用いて調査した。栄養素等摂取状況の把握は3日間の食事記録を用いた。身長、体重、体脂肪率を測定し、さらに超音波骨量測定器を用いて右足踵の超音波伝播速度(speed of sound : SOS)、超音波透過指標(transmission index : TI)、音響的骨評価値(osteosono assessment index : OSI)を測定した。また、オステオカルシン、非Gla化オステオカルシンなどの血中骨代謝マーカーも測定した。今後、栄養素摂取状況と骨代謝状況との関連についてさらに詳しく解析を進めていく。
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