2010 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子多型に合わせた栄養教育法による骨粗鬆症予防効果の検討
Project/Area Number |
20700599
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
曽我部 夏子 駒沢女子大学, 人間健康学部, 講師 (30459937)
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Keywords | 栄養教育 / 若年者 / 骨粗鬆症 |
Research Abstract |
骨粗鬆症は、低骨量と骨組織の微細構造の異常を特徴とし、骨の脆弱性が増大し、骨折の危険性が増加する疾患と定義されている。高齢期での骨粗鬆症を予防するためには、若年期に最大骨量(ピーク・ボーン・マス)をできるだけ高めておくことが重要である。骨量は、一塩基多型(SNP)などの遺伝因子と環境因子の相互作用により決定されると考えられているが、いまだ明らかにされていない点が多い。 アルカリホスファターゼ(ALP)は、リン酸エステルを無機リン酸とアルコールに加水分解する反応を触媒する酵素であり、骨組織に存在する臓器非特異型ALP(TNSALP)は、石灰化との関連が深い。TNSALP遺伝子の787T>C(Tyr246His)多型が、その骨密度に影響を及ぼし、骨粗鬆症の発症において重要な遺伝子であることを示されている。 そこで本研究では、若年者への骨粗鬆症予防のための栄養教育のためのデータを得るために、若年者の食生活および栄養摂取状況、TNSALP遺伝子多型787T>C(Tyr246His)と骨代謝マーカーとの関連について検討を進めた。 20歳代男性および女性を対象とした。食生活および生活状況調査は自記式調査票を用いて調査し、栄養素等摂取状況の把握は3日間の食事記録を用いた。身長、体重、体脂肪率を測定し、超音波骨量測定器を用いて右足踵の骨量測定を行った。また、血清カルシウム、リン値を測定し、骨型アルカリホスファターゼ(BAP)、オステオカルシンなどの骨代謝マーカーを測定した。さらに、TNSALP787T>C遺伝子多型のタイピングなどを行った。そして、TNSALP787T>C遺伝子多型のTT型、TC型、CC型のそれぞれのタイプごとに、血清リン値やBAP値などの骨代謝との関連について解析を進めた。さらに、食生活状況(朝食摂取状況や外食摂取頻度など)と体組成などとの関連についても検討を進め、今後の栄養教育を実施するための有用なデータを得ることができた。
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Research Products
(4 results)