2009 Fiscal Year Annual Research Report
コラーゲンペプチド摂取によって血中移行したペプチドの定量と同定
Project/Area Number |
20700613
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Research Institution | Osaka Joshigakuen Junior College |
Principal Investigator |
重村 泰毅 Osaka Joshigakuen Junior College, 大阪夕陽丘学園短期大学・食物栄養学科, 助手 (20373178)
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Keywords | コラーゲン / ペプチド / Pro-Hyp / Hyp-Gly / 線維芽細胞 |
Research Abstract |
「研究目的」 摂取量別にコラーゲンペプチドを摂取し、血中で検出される食事由来ペプチドの量と種類を同定し、血中でのペプチド残留時間とその種類の割合を調べる。 「研究実施計画」 (1)被験者にコラーゲンを摂取して頂き、摂取量別に血中へと移行するペプチドの量とその血中での残留時間を調べる。(2)また、摂取後の各時間に見られる各種ペプチドの割合について明らかにする。この際、微量な食事由来ペプチドの検出も試みるため、PITC誘導化法を導入しペプチドの分離を行う。 「研究実績の概要」 (1)コラーゲンペプチドを2、10、25g摂取後、被験者の血液を採血し血液中の遊離と加水分解型ヒドロキシプロリン(Hyp)量を測定することでペプチド型Hyp量を測定した。その結果、血中のペプチド型Hypは摂取量に比例して増加していた。また各量の摂取によって、ペプチド型Hyp濃度が摂取から0.5、1、2時間後で最大濃度に達していた。さらにペプチド型Hyp量の血中での残留時間は摂取量に比例して長く、各摂取量それぞれ摂取から最長0.5、2、4時間後に検出された。(2)コラーゲンペプチド摂取後の血液中の食事由来ペプチドをPITC誘導化によって行ったところ、これまで既に報告のあるPro-Hyp,Pro-Hyp-Gly,Ala-Hyp,Leu-Hyp,Ile-Hyp,の食事由来ペプチドが血中で検出され、さらにこれまでに報告の無いHyp-Glyを含む微量なペプチドが検出された。初代線維芽細胞を用いて、ペプチドによる細胞増殖への影響を検討した結果、どちらのペプチドもペプチド非添加群に比べて細胞増殖促進活性が有意に強く、長時間の培養ではHyp-GlyはPro-Hypに比べてその促進活性が強かった。
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Research Products
(7 results)