2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20700619
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
千葉 康生 Tokyo University of Technology, コンピュータサイエンス学部, 講師 (90400598)
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Keywords | eラーニング / 数学教育 |
Research Abstract |
本年度は主に以下の点について新たな研究および調査を行った。 1.文系向けの数学の授業の構築とそのeラーニング演習問題の作成 2.数学(特に解析学)の実社会への応用に関する調査と解析学の結果の紹介 3.数学を始めとする理系科目のeラーニングの調査 1については、茨城大学で行った文系学生を主な対象とした分野別教養科目「自然科学の発展と利用」において、そのトピックスを提供し、同時に復習のためのeラーニング教材を作成した。具体的なトピックスとしては、微分積分の成り立ちと円の面積、微分方程式を利用した社会への応用(モデル化)、電信の理論と超函数、フーリエ変換とその応用(和音の分解、CTスキャンなど)、ウェーブレット変換とその応用(画像処理、車のエアバッグなど)、暗号理論などである。ここで得られた研究成果については現在論文を執筆中である。 これらのトピックスは、2の調査によって得られた。特にフーリエ変換やウェーブレット変換については、いくつかの研究集会によって得られた知識や情報が活用された。同時に当方のも発表した。 さらに、3については、イギリスのOpen Universityのeラーニングの取組を視察した.Open Universitvでは学生とのさまざまなやりとりをインターネット上で行っている。特に、数学については、独自の教材を作成し、インタラクティブなやりとりができるような工夫がなされている。教材も微分積分や線形代数のような基礎科目だけではなく、微分方程式や確率統計など多岐に渡っており、今後のeラーニング教材作成に向けて大いに参考になった。
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