2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20700619
|
Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
千葉 康生 東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 講師 (90400598)
|
Keywords | eラーニング / 数学教育 |
Research Abstract |
本年度はまず前年度に立ち上げたeラーニングサイトにおける教材の充実を図った。前年度にパイロット的に立ち上げたeラーニングサイトの演習問題は、まだ数も少なく選択式の問題が中心であった。そこで、本年度はまず計算問題の種類を増やし学生が多様な問題を解けるよう工夫した。また、計算結果を数値で入力させるタイプの問題も多く導入し、問題の質を改善した。さらに、講義の前後だけではなく、試験前にいつでも演習問題が解けるように、多数の問題を改めて公開するなどの利便性を図った。 茨城大学で行われている文系学生対象の科学史および科学の利用に関する講義の内容については、前年度に引き続き担当者と打ち合わせを行い、内容の改訂を行った。具体的には、微分積分の成立以前の数学・物理学についての歴史や人物についての内容を増やし、確率や統計のトピックスを追加した。また、超伝導の実験も取り入れるなど、学生に身近に科学を感じてもらうような実験や計算を取り入れた。これらの改訂の他に、今までに国内外で参加した数学や工学などの講演から得られた知識や結果を適宜内容に組み込んだ。 以上の取組の中から、東京工科大学における微分積分の講義でeラーニングを導入した効果に関する結果を論文にまとめた。この中では、eラーニングの実施クラスと非実施クラスの試験結果やアンケートの比較を行い、本学の講義の環境においてはeラーニングの演習が一定程度効果をもたらしたことについて述べている。特に、継続的にeラーニングを利用している学生は試験の成績もよく、この方法が一定程度役に立っていると言える。
|