2010 Fiscal Year Annual Research Report
授業計画と実施結果の差異に着目した新しい授業ふり返り手法とその支援システムの開発
Project/Area Number |
20700631
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
三石 大 東北大学, 教育情報基盤センター, 准教授 (50305306)
|
Keywords | 教育支援 / 授業リフレクション / コンピュータ支援 / eラーニング / 教授設計 / 授業レビュー / 音声認識 / 話者識別 |
Research Abstract |
本年度は、これまでの研究成果をもとに授業リフレクション支援システムの開発を行うとともに、提案リフレクション手法の汎用化、ならびに提案手法を活用したFDの実践のための研修プログラムの調査・開発を行った。 先ず、授業リフレクション支援システムの開発では、昨年度までの研究成果に基づき、教師と学生との対話場面の確認ができるよう、音声認識技術を応用し、授業内の発話個所から教師か学生かの話者を識別する技術を新たに発案した。これにより授業中の対話を時系列に沿って表示可能とし、授業リフレクションを促進できることを確認した。 また、これまで本研究では、教師による講義を中心とした対面授業の中で、時折、学生との対話を行う形式の授業における授業設計の改善・高度化を対象としてきたが、今回、より汎用的な授業を対象とすべく、授業中の対話が重要となる語学教育を例にとり、かつ、対面授業と授業時間外のeラーニングによる復習からなるブレンディッドラーニングの形式による授業への適用を試みた。 さらに、豪州メルボルン大学高等教育研究センターの協力のもと、同大学客員研究員で本研究の研究協力者である今野氏とともにメルボルン大学が実施する各種教育支援プログラムや取り組みの調査を実施し、これまでの研究成果、ならびにこの調査結果に基づき、若手大学教員のためのFD研修プログラムを開発し、H22年8月、ならびにH23年3月の2回、メルボルン大学を会場として京都大学や東北大学の若手教員および大学教員を目指す学生を対象としたFD研修の実践的試行を行った。
|
Research Products
(13 results)