2010 Fiscal Year Annual Research Report
発表者のふるまいを観測・フィードバックするプレゼンテーション支援システムの構築
Project/Area Number |
20700638
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
丸谷 宜史 名古屋大学, 情報科学研究科, 研究員 (30452311)
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Keywords | 教育工学 / パターン認識 / コンテンツ・アーカイブ |
Research Abstract |
本研究はインストラクショナルデザインのADDIEモデルに基づき,発表者が自主的にプレゼンテーション練習を行なう際に,自分の発表内容を確認し,その分析を客観的に行なうことができるシステムの構築を目標としている.その実現のためには,『1.「分析(Analyze)」のための「プレゼンテーションのアーカイブ・発表者のふるまいの観測」』『2.「設計(Design)」のための「事例に即した典型的な設計方針の選出」』『3.「実施(Implement)」のための「設計方針に従った指示の提示」』『4.「評価(Evaluate)」のための「設定された評価項目との一致・不一致の検証」』を可能とするシステムの開発が必要である. 平成22年度は上記の2,4の実現のため,ひきつづき「収集したプレゼンテーションアーカイブシステムの分析手法の検討」について取り組んだ. 「収集したプレゼンテーションアーカイブシステムの分析手法の検討」については,以前構築したシステムから獲得できるプレゼンテーションと発表者の映像,および発表者音声から,ふるまいの基本的な単位(発表者の発話(音量,抑揚等)・手首の動き・位置・向き)へと変換処理を行う処理部を構築し,実際のシステムを用いて獲得したデータに対するふるまいの基本的な単位の抽出について取り組んだ.この処理を通じて,プレゼンテーションからの頻出パターンの抽出といった項目評価の処理についても検討した. 現在,分析結果と支援のための設計方針選出および提示については不十分なため,今後はシステムで分析したパターンと,実際のプレゼンテーション練習における指摘事例の相関から,発表者のふるまいと支援内容との関連についての分析を行う必要がある.
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