2009 Fiscal Year Annual Research Report
ロールモデル型eポートフォリオを活用したキャリアパス支援システム
Project/Area Number |
20700649
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
小川 賀代 Japan Women's University, 理学部, 准教授 (20318794)
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Keywords | eポートフォリオ / eラーニング / 人材育成 / キャリア支援 / 情報システム / 文書解析 |
Research Abstract |
本学は長年にわたり女子教育に携わっており,様々な分野で活躍する卒業生を多数輩出している.これまでに,社会で活躍している本学卒業生(ロールモデル)の学生時代の学習履歴・成果などの蓄積データをもとに様々な職種に求められる実践力を数値化し,学生の現在の実践力をロールモデルと比較・分析できるロールモデル型eポートフォリオ(Role Model based e-Portfolio(RMP))システムの提案・構築を行ってきた.これらの比較・分析結果は,職業適性判断にも活用することができ,マルチキャリアパス支援への適用が期待できる. 本研究では、このシステムを活用した在学生、卒業生を対象としたマルチキャリアパス支援システムの開発を目指しており、これを実現させるために、「RMP解析部の拡張開発」、「eポートフォリオ機能の開発」、「キャリアパス支援機能の開発」の3つを研究課題として取り組んできた。昨年度までに、在校生だけでなく卒業生も利用可能な、業種・職種別/会社別に分類したロールモデルとの比較の可視化と、目標とするロールモデルとの差分を解消するための,推奨履修科目(在学生のみ対象)や推奨取得資格などを提示する機能を構築してきた。また、eポートフォリオに蓄積された文書情報から、エントリーシート作成支援機能や適職診断する機能を開発した。これまで機能は、目標とするロールモデルが明確な場合に利用可能であったが、低学年からのキャリア教育を支援するために、今年度は、個人の能力から適職診断可能な機能の開発を行った。実現方法として、これまで蓄積してきたロールモデルの能力値と学生の各年次の能力値を1次元配列と2次元形状のそれぞれで相関値を算出し、その相関結果が就職の内定結果と相関性があるか検証を行った。その結果、1次元相関を求めることで適職診断を行える可能性を得た。また、2次元相関結果と組み合わせることで、高精度な結果が得られる可能性を得た。
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Research Products
(9 results)