2009 Fiscal Year Annual Research Report
発展する都市つくばのヒートアイランドの実態と要因解明
Project/Area Number |
20700667
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
日下 博幸 University of Tsukuba, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (10371478)
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Keywords | ヒートアイランド / つくば市 / 定点観測 / 都市キャノピーモデル / 公園 / 道路 / 街区 / 研究学園 |
Research Abstract |
つくば市は現在、首都圏のベッドタウンとして、第二の発展期を迎えている。そのため、本研究の結果と過去の観測データと比較することにより、つくば市の発展によるヒートアイランド現象の進行をリアルタイムに捉えることができる。このような観点から、今年度は、2009年8月および2010年2月のそれぞれ1ヶ月間に、つくば市の道路および公園、住宅街、あわせて40地点において気温の定点観測を実施した。 測器については、これまでは自作の自然通風式放射よけシェルターに、T&D社の温度計(おんど取りJr.)を利用していたが、今年度の観測では、ガイア技研製のサーミス他温度計を利用した。これにより、1秒間隔の観測およびその2分平均値を取得できるようになり、より精密な観測が可能となった。 観測の測定場所は、過去(1970年代および1980年代)につくば市で実施した観測結果と間接的に比較ができるように、つくば内の道路とした。さらには、道路と公園の気温比較をするために、つくば市内の公園でも観測した。 2009年8月の観測の結果、晴天日には、つくば駅の周辺および研究学園駅周辺の気温が郊外の気温よりも高くなるヒートアイランド現象が確認できた。つくぼ駅や研究学園駅周辺の気温と郊外の気温との差で定義されるヒートアイラシド強度は、日中より早朝がより顕著であった。これは、一般的なヒートアイランド現象の特徴と一致していた。2010年2月の観測の結果も同様な結果が得られた。ただし、2月の結果のほうがより明瞭なヒートアイランドが確認できた。
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