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2010 Fiscal Year Annual Research Report

海草藻場の生態系サービス評価法に関する研究

Research Project

Project/Area Number 20710040
Research InstitutionFisheries Research Agency

Principal Investigator

堀 正和  独立行政法人水産総合研究センター, 瀬戸内海区水産研究所生産環境部, 研究員 (50443370)

Keywords生態系機能 / 生態系サービス / 生物多様性 / 持続可能性 / アマモ場 / 沿岸域 / 保全再生 / 環境経済
Research Abstract

近年の劣化が著しい海草藻場は重要な生態系サービスを有するため,その機能を回復させるための保全再生事業が盛んに行われている.しかしながら回復すべき機能とサービスを生態学的観点から評価する手法は確立されていないため,事業目標やその成否などは明確な数値設定が出来ない状態にある.本研究は海域単位で海草藻場の生態系機能とサービスを定量的に算定する手法の確立を目的としている.本年度は前年度から継続の生態系機能の測定を完了して定量するとともに、生態系サービスの試算を行う。また、算出された生態系サービスの経済的価値について、地域差に関する情報収集を行い、地域別の海草藻場の経済価値を試算した。その結果、アマモの一次生産量に関連した物質循環等の生態系機能は地域差が小さく、一方で二次生産や堆積作用など、アマモの群落構造に関連した生態系機能は地域差が大きいことが明らかとなった。これらのデータから算出した生態系サービスの経済価値は地域差が小さく、どの地域も高い水準を維持した。その原因として、水質浄化など地域差の少ない生態系機能由来の生態系サービスの経済的価値が高く、漁業生産など地域差の大きい生態系機能由来のサービスの経済的価値を大きく上回っていたことが推測された。ただし、遊漁に代表されるアマモ場の文化的サービスの利用を積極的に行っている海域では、サービスにかかるコストによって経済価値が大きくなり、地域格差が生じるケースがあることが明らかとなった。

  • Research Products

    (3 results)

All 2011 2010

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 魚介類生産の場としての浅海域の生態系サービス:生物生産と生物多様性2010

    • Author(s)
      堀正和
    • Journal Title

      日本水産学会誌

      Volume: 76 Pages: 1086-1087

  • [Presentation] Long-scale monitoring of seagrass beds in Japan based on JaLTER coastal network.2010

    • Author(s)
      Nakaoka M., Hori M., ほか
    • Organizer
      2010 International long term ecological research scientific meeting
    • Place of Presentation
      Sede Boqer, Israel
    • Year and Date
      2010-09-01
  • [Book] 浅海域の生態系サービス-海の恵みと持続的利用-2011

    • Author(s)
      小路淳・堀正和・山下洋
    • Total Pages
      150
    • Publisher
      恒星社厚生閣

URL: 

Published: 2012-07-19  

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