2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20710073
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
前田 泰 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, ユビキタスエネルギー研究部門, 研究員 (30357983)
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Keywords | 自己組織化 / DNA / 触媒 / 微粒子 / 金 |
Research Abstract |
DNAプログラム自己組織化を用いた触媒調整技術の確立を目的として、異種貴金属粒子を複合化した触媒構造の作製を試みた。具体的には、Pt-Au及びAg-Auの2種類の系について、また担体についてもTiO2とガラスビーズについて実験を行った。大まかな手順は、(1)微粒子をDNAで修飾、(2)DNAプログラム自己組織化による複合化、(3)粉末担体への担持となる。実験の結果、(1)において微粒子の種類によって条件を変える必要があったが、それ以降は同じ条件・手順を適用できることが明らかになった。このことは、様々な粒子を同じスキームで取り扱えることを意味しており、本手法が触媒構造調整法として有効であることを強く示唆している。 作製した触媒は酸素プラズマにより活性化する。これまでに活性化効果が認められたのは、短時間の処理を多数回行う処理であったが、これは非常に手間のかかる作業なので、手順の見直しを行った。具体的には、トータルの処理時間を固定して処理回数を減らした。その結果、処理回数を減らすと活性化効果が無くなることが明らかになった。その原因としては、長時間処理による昇温の影響や撹拌不足による処理ムラの影響などが考えられるが、詳細は明らかになっていない。 構造制御技術としての目処が付いたことで、20年度の目標はほぼ達成されたと言える(一部21年度目標を含む)。ただし、活性化処理の効率化は引き続き検討する必要がある。
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Research Products
(2 results)