2008 Fiscal Year Annual Research Report
金属錯体を用いた自己組織的カーボンナノチューブ構造体形成とその情報処理応用
Project/Area Number |
20710084
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
大矢 剛嗣 Yokohama National University, 大学院・工学研究院, 講師 (30432066)
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Keywords | カーボンナノチューブ / 金属錯体 / 自己組織化 / ナノデバイス / アナログ情報処理 / CVD |
Research Abstract |
本研究では新しいアプローチからカーボンナノチューブ(CNT)情報処理デバイスの開発を目的としている。新しいアプローチとは「新しい情報処理CNTデバイス開発のために自然界で行われている非線形な情報処理・自己組織的構造形成を模倣する」ということである。目標達成のために以下の三点に着目し研究を遂行してきた。それは、第一に金属錯体溶液を用いた基板上への自己組織的構造形成, 第二にその構造を利用したCNT構造体の作製, 第三にそのCNT構造体による新しい情報処理システムの開発である。これまでの研究により上述一つ目の「金属錯体溶液を用いた基板上への自己組織的構造形成」と二つ目の「金属錯体溶液により形成された構造を利用したCNT構造体の作製」についてはその実現可能性を見出し論文により報告を行ってきている。三つ目の「CNT構造体による新しい情報処理システムの開発」については現在予備的な研究を行っている。平成20年度の研究計画としては上述の基板上構造体形成のプロセス条件の明確化である。これに基づきまずは3種類の金属錯体(鉄錯体、マンガン錯体、セリウム錯体)について濃度を7通り用意し構造体の形成を試みた。データについては現在研究発表に向け整理を行っており、準備が出来次第引き続き研究成果報告を行う。また、基板表面の化学状態変化による構造物形成の違いを調査するため基板の親水/疎水度を制御する実験を準備実験として行い、一部について論文や学会報告を行った。さらには研究を遂行している過程で基板上に作成した構造体によりCNT成長の密度制御を非常に簡単に行える可能性も見出している。
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Research Products
(4 results)