2010 Fiscal Year Annual Research Report
東北アジアを中心としたグローバルSCM効率化阻害要因の解明とその解決ツールの開発
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20710113
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| Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
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Principal Investigator |
鈴木 定省 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 准教授 (50323811)
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| Keywords | サプライチェーンマネジメント / グローバル経営 / 組織能力 / 情報技術活用力 / 国際比較 / 経営成果 / 阻害要因 / 効率化 |
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| Research Abstract |
本研究は、SCMロジスティクススコアカード(LSC)なる簡易ベンチマーキングツールを用いて、これまで主として日本国内で実施してきた企業におけるSCM性能調査から蓄積されたデータベースおよびそれに基づくSCM性能と経営成果との関連メカニズム等の研究成果を、グローバル経営の立場から、新たに韓国を調査対象に加えた日本、中国、韓国の東北アジア地区における国際比較へと拡張することを企図した研究である。
国の制度や文化による違い、産業による違いを含めた各国のSCM構造の違いを客観的かつ定量的に明示するとともに、その効率化における阻害要因の解明と、それを打破するための具体的提案、ツールの開発を研究の柱とし、主として以下の研究成果を得た。
(1)国・地域によるSCMの性能水準の差異と、それを阻害する国・地域レベルと個別企業レベルそれぞれに起因する組織制約の構造の解明
(2)各国企業におけるSCM性能と経営成果との関連性メカニズムの解明
(3)上記を踏まえた、国別SCM性能ベンチマークに関する自動診断システム・ツールの開発
これにより、SCM性能を経営成果に直結させるためには、組織能力と情報技術活用力の相乗効果が不可欠であるという共通構造とともに、例えば日本においては卓越した現場力の裏返しとして、日本企業におけるSCMにおいてはマネジメント力の不在が問題として挙げられるなどの、国別のSCM改革への方針を与えるためのツールの開発に成功した。
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