2008 Fiscal Year Annual Research Report
アルギニンメチル化酵素群における標的タンパク質の網羅的探索技術の開発
Project/Area Number |
20710153
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
堀澤 健一 Keio University, 大学院・理工学研究科, 助教 (70424207)
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Keywords | バイオテクノロジー / 蛋白 / プロテオーム / 翻訳後就職 / 酵素 / アルギニンメチル化 / 試験管内スクリーニング / ハデスプレイ技術 |
Research Abstract |
本研究の目的は、申請者らが開発したin vitro virus(IVV)法を応用して、タンパク質のアルギニン残基にメチル基を転移する、アルギニンメチル化酵素群(PRMTs ; Protein arginine methyltransferases)の標的タンパク質を網羅的に探索する技術を開発することである。現在、哺乳類では9種類のPRMT遺伝子が発見されており、いずれの翻訳産物もS-adenosylmethionineをメチル基ドナーとし、標的タンパク質をメチル化修飾することが明らかであるが、その標的特異性は様々である。アルギニンメチル化の細胞内プロセスにおける役割を包括的に解析し、システム生物学研究に適用しうるデータを得るためには、PRMTs標的タンパク質の網羅的な同定および認識モチーフの決定が必須である。そこで、本研究ではその解析ための技術基盤を開発するとともに、いくつかのPRMTについて実際に網羅的解析データの取得を試みている。 昨年度は、全体の計画のなかで、以下の成果を得ることができた。(1)humanの9種類のPRMTを全てクローニングし、大腸菌リコンビナントおよび無細胞翻訳に対応したコンストラクトを作製した、(2)In vitroにおけるアルギニンメチル化反応の条件検討を行い、効率的な反応条件を決定した、(3)高感度スクリーニングを実現するための、全遺伝子網羅的タイリングアレイを作製し、検証実験を行なった。 本年度は、今年度の成果を元に網羅的なPRMTs基質のスクリーニングを行ない、PRMTsの機能解析を進める。
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Research Products
(1 results)