2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20710155
|
Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
吉田 尊雄 Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology, 海洋・極限環境生物圏領域, チームリーダー (60399566)
|
Keywords | プロテオーム / ゲノム / 進化 / 蛋白質 |
Research Abstract |
本研究では、細胞内共生菌のシャペロニンがゲノム縮小進化に伴う変異の緩衝剤として機能している事を検証する。そこで、細胞内共生菌のシャペロニンの発現解析と、結合しているタンパク質の探索を行い、結合タンパク質の種類や配列から共通な特徴を探し出し、ゲノム縮小進化により、どのような遺伝子に、どのような変異によってフォールディングできないのかを検討する。今年度は、全ゲノム配列が決定しているシマイシロウリガイの細胞内共生菌のシャペロニンを含む分子シャペロンの発現解析を調べるために、リアルタイムRT-PCRによる定量化を試みた。定量する遺伝子としてシマイシロウリガイの共生菌のゲノム解析の情報を元に,全遺伝子から分子シャペロンの中でも主要な働きをしている遺伝子(シャペロニン,DnaK,FtsH,SurA)及び転写調節因子(RpoH)を選んだ。シマイシロウリガイ共生菌の遺伝子は、ATリッチであるためプライマー設計が難しく、効率よく増幅できる短い遺伝子領域でユニークな配列の候補を選び出し、コントロール実験により、実際に遺伝子が定量化できる条件を検討した。タンパク質の解析のために、エラ組織から共生菌を単離し、共生菌のタンパク質抽出方法を検討した。さらに抽出タンパク質の2D-PAGEを行い、タンパク質スポットをLC-MS/MSによる同定を試みた。
|