2010 Fiscal Year Annual Research Report
事務職におけるジェンダー間のキャリア格差に関する研究
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20710197
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| Research Institution | Hokkaido University |
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Principal Investigator |
駒川 智子 北海道大学, 大学院・教育学研究院, 助教 (50466439)
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| Keywords | ジェンダー / 経済・労働 / 事務職 |
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| Research Abstract |
本研究の目的は、銀行事務職の実態調査にもとづき、女性労働者の多層性に光を当て、女性労働者の抱える困難と女性人材の育成に向けた課題を探るものである。そのため最終年度にあたる本年度は第1に実態調査データの整理と補足調査、第2に分析作業と研究会での発表、第3に共著(『女性と労働』大月書店、2011年出版)の執筆を行った。以下、成果を具体的に記す。
1平成20・21年度に収集した資料ならびに人事担当者・女性労働者への聞き取り調査のデータを整理した。そして非正規雇用者のデータの不足を補うため、補足調査として新たに金融機関で働く派遣労働者への聞き取り調査を実施した。加えて非正規雇用者の処遇をめぐる訴訟について訴状等の入手と裁判所での傍聴を行い、非正規雇用に関する知見を新たに得た。こうして非正規雇用に関する現代的課題への理解を深めた。
2平成20年度から取り組んできた実態調査データの分析を行い、論点整理を行った。さらに、そこで得られた論点を歴史的視点から位置づけなおし、共著『女性と労働』(大月書店)の出版に向けて編まれた研究会で発表した。この作業を通じて、次に述べる共著執筆の準備が整った。
3平成20年度から収集・整理してきた国内外のジェンダー研究、女性労働研究、ホワイトカラー研究の先行研究について、その到達点を確認し、理論をおさえたうえで自らの研究の課題設定を行った。そこに2で述べた実態調査データの分析を加えて執筆を行い、共著として出版した。こうして科学研究費補助金による研究成果を本として社会に送り出した。
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