2009 Fiscal Year Annual Research Report
日英の賃金/収入のジェンダー統計分析―個人と世帯の関係を考慮して―
Project/Area Number |
20710200
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
杉橋 やよい Kanazawa University, 経済学経営学系, 准教授 (60377009)
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Keywords | ジェンダー統計 / 収入 / 男女間賃金格差 / 日英比較 / 個人と世帯 |
Research Abstract |
1. 男女間賃金格差・差別の分析手法について。 日本の男女間賃金格差やジェンダー経済格差の方法論(前提となる仮説、分析方法や結論の妥当性など)の先行研究をサーベィ・検討し、男女間賃金格差の分析視角や盲点などを再考した(これは、社会政策学会ジェンダー部会「今日のジェンダー経済格差の要因と解消を考える-賃金・就業機会・家事負担-」(2009年5月24日)のコメンテータとして一部発表)。 さらに、国際フェミニスト経済学会(IAFFE)大会(於:ボストン)で、昨年検討した要因分解手法の意義と限界を発表し(2009年6月28日)、男女間賃金格差を研究する海外の複数の研究者と意見交換をし、次の研究への足がかりを作ることが出来た。 2. フェミニスト経済学について。 IAFFE大会(2009年)およびプレカンファレンスに出席し、フェミニスト経済学の現況をライブリーに把握し、複数の研究者と現地で実際に研究交流をすることができた。経済統計学会「ジェンダー統計研究部会ニュースレターNo.17」に記事をまとめた。3. ジェンダー統計について。 (1)ESCAP地域のジェンダー統計活動の到達点と課題についてまとめた(第53回経済統計学会全国研究総会で報告)。(2)世界経済フォーラムのジェンダー格差指数の2009年のデータの正確性を検討し、日本のデータ等の修正へと導いた(読売新聞等からの取材があり、記事が掲載された)。
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Research Products
(5 results)