2010 Fiscal Year Annual Research Report
日英の賃金/収入のジェンダー統計分析―個人と世帯の関係を考慮して―
Project/Area Number |
20710200
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
杉橋 やよい 金沢大学, 経済学経営学系, 准教授 (60377009)
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Keywords | ジェンダー統計 / 収入 / 男女間賃金格差 / 日英比較 / 個人と世帯 |
Research Abstract |
1.イギリスの低所得層のデータ分析 低所得層に着目するのは、そこに多くの女性が男性以上に多く占めており、男女間の所得格差の主たる要因となっているからである。 そこで、イギリスのミクロデータを使用して、社会保障給付(児童税額控除や就労税額控除など)の捕捉率を、家族構成および男女の違いにも着目して計算し、さらに低所得層のジェンダー分析を他の研究者と共同で試みた。しかし、低所得層の分析には、サンプル数や限定の仕方などでより検討が必要なことが明らかとなった。 2.ジェンダー統計の国際的展開と国内の課題 (1)第3回世界ジェンダー統計フォーラム(10月11-13日)およびジェンダー統計機関間・専門家グループ会合(10月14日、いずれもフィリピンにて開催。国連統計部とフィリピン国家統計調整局主催)に参加し、情報収集を行い、ネットワークの構築を行った(経済統計学会「ジェンダー統計研究部会ニュースレター」No.21に掲載)。(2)第三次男女共同参画基本計画とジェンダー統計について検討し、前進点と課題を明示した(これは、例えば、学会報告や国立女性教育会館(NWEC)フォーラムのNWEC主催ワークショップ「地域づくりと男女共同参画統」で発表した)。
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Research Products
(3 results)