2008 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア仏教論理学史研究のための逸文データベースの構築
Project/Area Number |
20720013
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Research Institution | Hanazono University |
Principal Investigator |
師 茂樹 Hanazono University, 文学部, 准教授 (70351294)
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Keywords | 仏教学 / 論理学 / 因明 / 人文情報学 / テキストデータベース / 法相宗 / 日本仏教 |
Research Abstract |
今年度は、21年度以降の研究に必要な基盤作りのために、文献の収集や機材の調達・セットアップなどのほか、主に次の2点について研究活動を行った。 (1) データベースの設計と開発のための準備 文献学的研究のためには、従来のプレーンテキスト(一次元的なテキストストリーム)では不充分であるという問題意識の下、本データベースの基盤となるテキストデータ型としてグラフによるテキスト表現について検討し、プロトタイプを作成した。マークアップの方式については当初TEIべ-スのものを予定していたが、このグラフによるテキスト表現に従来のXML型のマークアップ方式は適当ではないと判断し、現在では別の方法を模索している。 (2) 因明文献のデジタル化 デジタル化されていない日本法相宗文献を中心に、中国、日本の37文献のデジタル化を行った。これらの文献については現在、公開のサーバ(http://kura.hanazono-ac.jp/)上に設置したMediaWiki上で整理を行っているところである。このMediaWikiは、(1) のテキスト表現には対応していないが、独自に追加したエクステンションによって返り点等のマークアップをWiki上で扱うことができるようになっているうえ、人名や書名、目録情報などについてのメタデータの整理も可能になっている。 その他、因明の論理式の形式化について予備的な研究を行ったが、成果の発表までにはいたっていない。
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Research Products
(4 results)