2008 Fiscal Year Annual Research Report
現代スペクタクル映画におけるCGI表現に関する映画史横断的研究
Project/Area Number |
20720037
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
石田 美紀 Niigata University, 人文社会・教育科学系, 准教授 (70425007)
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Keywords | CGI / 映画 / 人体表象 |
Research Abstract |
本研究は、CGIを物語映画の破壊者として否定するのではなく、CGIを理論的・歴史的座標軸に置き直し、以下の二課題を主軸として、21世紀物語映画のための新しい映像詩学の構築を目指す。 1. 物語映画表現としてのCGI研究2. 「偽史」をキーワードとする映画史横断的比較研究 平成20年度は、課題1を中心に研究を進めた。CGI技術の歴史的背景と技術的進化、ならびに作品への適用を明らかにするべく、アニメーション技術およびコンピュータ・グラフィックス関連書籍を収集・調査を行った。研究成果としてCGI時代の映画作品における人体表象を論じた下記論文を発表した。 石田美紀「「ヒューマニズム」と「センチメンタリズム」のすぐそばで-『A.I.』と『アミスタッド』」『ユリイカ』第40巻、8号、2008年、112-119頁。 以上の文献調査・作品調査に加えて、8月28日から9月5日まで群集シュミレーションソフトの開発と同ソフトを用いた映画製作によって現在CGI技術を牽引するニュージーランドにおいて現地調査を行った。 ウェリントンのニュージーランド映画資料館(The New Zealand Film Archive)においては、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズがニュージーランドの映画産業に与えた影響についての新聞・雑誌記事調査、およびニュージーランド映画史および、CGI技術の資料収集調査をおこなった。 収集資料の分析を主として、「どこにもない場所の歴史一ニュージーランドと『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ」を新潟デジタルメディア研究会(2009年9月26日)において発表した。
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Research Products
(1 results)