2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20720120
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
村上 謙 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (20431728)
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Keywords | 日本語史 |
Research Abstract |
本年度(~平成23年3月31日)の研究成果 ○明治大正期関西弁資料の資料的価値の検証 上司小剣を中心とした明治大正期関西弁資料の資料的価値の検証をおこなった。その成果を、学術論文「明治大正期関西弁資料としての上司小剣作品群の紹介および否定表現形式を用いた資料性の検討」(『近代語研究第15集』(平成22年11月刊))として公刊した。 また、大正末年生まれの関西弁漫才師「夢路いとし喜味こいし」のDVDを収集し、大正期以降の関西弁の流れを検討した。なお、資料分析に際し、DVDをテキストデータ化した。 また、資料収集の過程で得られた成果の一部を学術論文「対照表形式の近世後期上方語彙資料」(埼玉大学国語教育論叢13)、「近世後期上方における音変化の諸相」(埼玉大学紀要(教育学部)60-1)として公刊した。 ○収集した資料を用いた個別具体的課題についての研究 明治大正期関西弁で最も重要な否定表現形式ヘンの成立について検討した。その成果は来年度中に公刊する予定である(『近代語研究第16集』)。
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