2011 Fiscal Year Annual Research Report
日本語の第一・第二言語獲得における二重処理モデルの検証
Project/Area Number |
20720156
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
庄村 陽子 (一瀬 陽子) 福岡大学, 人文学部, 准教授 (30368881)
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Keywords | 第二言語習得 / 形態素 / 統語構造 / 言語処理 / 素性 / 自発的産出 |
Research Abstract |
今年度の研究計画に基づき、過去2年間で得られたデータ分析を通して、さらに浮かび上がってきた問題点を解決すべく、フォローアップ調査を実施した。場所は昨年と同様にグアム大学で授業の合間を縫っての実施で、スケジュール的気にはかなり厳しかったものの、グアム大学の教授陣及び学生さん達からの温かいご協力、ご支援をいただいたお陰で、無事に目標人数は達成することができ、合計で33名のグアム大学の学生に被験者として調査に参加していただいた結果非常に実り多い調査出張となった。 具体的には先行テストとしてのクローズテストに始まり、選択肢からよりふさわしいものを選択してもらう、Judgement testの二種類で、数名の上級レベルの被験者を除けば、中級レベルの学習者が大半で、上級に関しては引き続き調査を継続していくこととなった。 成果発表としては共同研究者の梅田真理氏と第二言語習得学会(J-SLA)発行の年会誌Second Languageに研究成果を掲載することができ、国内の第二言語習得研究を牽引する学会の論文集に掲載されたということで、若手研究(B)の最終年にふさわしい締めくくりとなり、科学研究費を非常に有意義に活用できたのではないかと考えている。これからも引き続き、共同で研究を継続していくことになっており、さらにテーマを深く掘り下げつつ、被験者や扱う言語の幅も拡げて研究を進めていくことができればと考えている。
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Research Products
(1 results)