2008 Fiscal Year Annual Research Report
高等専門学校生のニーズに応じたタスクの開発とその実施効果に関する研究
Project/Area Number |
20720160
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Research Institution | Ibaraki National College of Technology |
Principal Investigator |
杉浦 理恵 Ibaraki National College of Technology, 人文科学科, 准教授 (60413738)
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Keywords | 英語 / 言語学 / 教育学 |
Research Abstract |
本研究の目的は、高等専門学校(以下、高専)の学生を対象とし、英語学習のニーズ分析を行い、その結果に基づいて、第二言語習得理論研究の分野で言語習得上もっとも効果的とされる「タスクを中心とした指導(Task-Based Instruction)」の具体的な指導を考案・実施することである。特に、高専で実施されているICT(Imbrmation Communication and Technology)の専門教育の内容塗取り入れ、高専生のニーズに応じたタスクを中心としたカリキュラムを提案することを目的としている。 今年度は、高専1〜5年生(合計882名)を対象とし、英語学習についてのニーズを調査するためのアンケートを実施した。アンケートでは、「英語が使えるようになりたい理由」「不足している英語の能力や知識」「授業で取り上げてもらいたい内容」「授業で取り組みたい活動」について質問し、各選択肢の中から3つ以内で選ぶように指示した。その結果英語学習の理由として、多くの学生が将来の仕事で英語が必要になるかもしれないことを挙げており、授業で学習したい内容としては日常会話を挙げるなど、コミュニケーションを意識した学習の必要性を感じていることが明らかとなった。一方で、語彙や文法の知識が不足していると感じている学生も多く、コミュニケーション志向の指導の中でも、語彙力の養成や文法指導も考慮していく必要があることが示唆された。さらに今年度は、この調査の結果を踏まえ、各学年に応じたタスクを複数考案した。 本研究で実施したニーズ分析は、学生のニーズに応じたタスクを考案し、実践することで、英語学習に対する動機づけを高め、指導効果を上げるために重要なことであると考えられる。
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Research Products
(3 results)