2008 Fiscal Year Annual Research Report
カトリシズムと政治的近代化-「知性主義の逆説」の政治史的・思想史的検証
Project/Area Number |
20720199
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
今野 元 Aichi Prefectural University, 外国語学部, 准教授 (60444949)
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Keywords | フッテン=チャプスキ / ヨーゼフ・ラッツィンガー / 教皇ベネディクトゥス16世 / カトリシズム / ドイツ / ナショナリズム / ダールベルク / ナポレオン |
Research Abstract |
平成20年度は、フッテン=チャプスキ研究の刊行作業に集中的に取り組んだ。8月・9月にドイツに滞在する機会があったため、ベルリン連邦文書館で再度フッテン=チャプスキ関係文書を閲覧し、またプロイセン枢密文書館(ベルリン)及びコブレンツ連邦文書館では官庁文書及び同時代人の個人文書を徹底してみることができた。その甲斐あって、フッテン=チャプスキに関する研究成果は11月に無事入稿を迎え、平成21年7月に名古屋大学出版会から刊行するべく作業が進んでいる(現在は二校段階)。 ラッツィンガー研究は、科研費を得て文献の収集が進んでいるが、分析がなかなか進まないでいる。これはひとえに、大学での諸任務による研究時間不足によるものであり、非常に残念だが、フッテン=チャプスキ研究が一段落する21年7月以降にしっかりと時間を取りたいと考えている。 ダールベルク研究も、ラッツィンガー研究と類似した状況にあるが、こちらのほうは文献収集がより困難な状況にある。というのも、現代の有名人であるラッツィンガーとは異なり、ダールベルクは18世紀の人物であり、文献は19世紀のものも多いため、日本では収集が困難なのである。またパリ、ローマ、ヴィーンなどの未公刊文書を当たらないと、研究は本格的に始動しない。 平成21年は科研費でのヨーロッパ出張を考えているが、これは大学行政の関係でごく短期間にならざるを得ないので、平成22年に一年間ドイツ在外研究をするべく、いま計画を立てている。
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