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2009 Fiscal Year Annual Research Report

北海道におけるアイヌ民族と和人との協働による観光開発の可能性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 20720220
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

山村 高淑  Hokkaido University, 観光学高等研究センター, 准教授 (60351376)

Keywords先住民族 / 北海道 / 観光
Research Abstract

本年度の研究では、大きく、以下の三点の成果を上げた。
(1)先住民族と非先住民族が協働して遺産の管理・観光活用を行っている諸外国の事例として、ニュージーランドにおけるトンガリロ国立公園の管理実態ならびにワイタンギ条約関連展示施設の運営実態、米国におけるインディアン博物館(スミソニアン協会)・カナダにおける文明博物館の展示・運営実態を取り上げ、文献調査ならびに関係者へのヒアリング、現地実態調査によりその仕組みの概要を整理した。その結果、いずれの事例においても、国家における先住民族の法的・政策的な位置づけが担保となり、地方や各施設の様々な取り組みが可能となっている(先住民族個々人がエンパワーメントされている)実態が明らかとなった。
(2)道内主要観光地のうち先住民族エコツアーを実施している地域から、知床ウトロ地区ならびに札幌市北区・南区の動きを取り上げ、それぞれの事例について関係者・実施主体にヒアリングを行った。また実際にこれら関係者が参画する形で、エコツアー研究会を立ち上げ、関係者からの意見の集約を行った。さらにアイヌ語地名をはじめとした資料を収集し、先住民族と非先住民族が協働してデータベースを作成し、教材として活用していくための枠組みの構築を行った。
(3)知床ウトロ地区において、先住民族関連の出土品の展示、ワークショップ、ヘリテイジトレイルの設定・実施を行った。これによって、先史時代からアイヌ文化期を経て開拓期・現在に至る歴史の重層性を一般観光客に伝えることができるかどうか検証を行った。その結果、単なる展示ではなく、複数のプログラムを組み合わせたトレイルの設定が有効であることを示した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Te Roroa Development Groupe -Eco-cultural tourism strategy : Alex Nathan 氏へのコメント2009

    • Author(s)
      山村高淑
    • Organizer
      International Symposium Indigenous Peoples and Natural Resources -a View of Sustainable Use-
    • Place of Presentation
      北海道大学学術交流会館
    • Year and Date
      2009-11-15

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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