2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20730007
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
田中 謙 関西大学, 法学部, 教授 (30325691)
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Keywords | たばこ規制 / 政策法学 / 受動喫煙防止施策 |
Research Abstract |
昨年度に引き続いて、平成23年度も、日本国内で文献収集と論点の整理をするとともに、日本国内で関係機関に対して、ヒアリング調査を実施した。具体的には、神奈川県庁保健福祉部健康増進課たばこ対策室のほか、厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室、千代田区役所環境安全部安全生活課、日本医師会などに対して、ヒアリング調査を実施した。 たばこ規制に関する研究成果は、「たばこ規制の法システムと今後の法制的課題(1)(2)(3・完)」関西大学法学論集61巻6号(2012年)133-161頁、62巻1号(2012年)で公表した((3・完)については、62巻3号で掲載予定)ほか、2012年1月31日には、「たばこ規制をめぐる基本的な視点と今後の法制的課題」というテーマで、報道機関向けの記者懇談会で報告した。 今後の研究計画として、「非喫煙者の権利」(仮題)を関西大学法学論集62巻4=5号(2012年)で公表する予定であるほか、「たばこ問題の特徴と今後の法制的課題」(仮題)の研究成果についても、平成24年度に研究成果としてまとめたいと考えている。また、可能であれば、欧文の研究成果もまとめ、米国内のLaw Reviewに掲載することができればと考えている。 本研究は、「たばこ政策を実現するうえで効果的な法システムを構築すること」を目的として、(1)既存の法システムの趣旨や意味を探求する「解釈法学研究」、(2)新しい法システムを設計する「政策法学研究」のほか、(3)法制度の法過程や規制過程に関する体系的な実証研究をする「法社会学研究」を実施するものであるが、上記にあげた研究成果は、これら各研究を実施することによって、まとめることができたのではないかと考えている。
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