2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20730024
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
木村 草太 首都大学東京, 社会科学研究科, 准教授 (50361457)
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Keywords | 公法学 / 憲法学 |
Research Abstract |
半成22年度は、国籍と文化という観点から代表概念の研究を行った。また、代表概念と密接に関連する平等の概念についても研究を進めた。まず、5月に平等概念について研究した論文を公表した。また、7月には、「国家と文化」にかんする座談会に参加し、国家による文化助成について代表概念からの発言をした。前者は代表概念をふまえた差別と平等の考察弄示し、それを前提に、主として表現の自由の観点から研究されてきた表現内容規制の問題に代表と平等の観点から分析を示した。伝統的の問題に内対し、これまでにない観点からのアプローチを示す意義の認められる業績である。新しいアプローチからの議論であるため、学会内でも重要な業績と位置付けられたようで、既に専門で書評され、幾つかの論文で引用されている。代表概念からの平等概念へのアプローチとして、さらに、11月にに論文を公表した。平等を人格の概念から考察を示したものであり、これは何らかの存在により代表される人格という代表概念からの考察を示したものである。5月論文同様、新しい視点からの陣平等の分析であり、重要なものと考えられる。 また、今回の研究を背景にしたテキストを共同執筆し、11月に出版した。高度な研究を踏まえつつ、基本的知識存解説する内容のものであり、多くの読者を得たようである。また、12月には、住民と政教分離の関係についての研究会報告を行い、判例評釈を執筆した。現地調査を踏まえた詳細な判例分析を示したものであり、重要性の高い報告ができたように思われる。
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Research Products
(6 results)