2010 Fiscal Year Annual Research Report
マルチレベル選挙における投票行動と政党戦略:欧州・国家・地域レベルの比較分析
Project/Area Number |
20730100
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
日野 愛郎 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (30457816)
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Keywords | マルチレベル選挙 / 投票行動 / 政党戦略 / 選挙制度 / 世論調査 / 地方政治 |
Research Abstract |
平成22年度は、マルチレベル、すなわち、異なる統治レベルにおける選挙過程における有権者の投票行動と政党戦略について研究を遂行し、下記の研究成果を発表した。平成22年度の研究実績は、(1)有権者の投票行動、(2)マルチレベルの選挙過程、(3)異なる選挙制度を背景に持つ新党台頭の3つの柱にまとめられる。(1)まず、有権者の投票行動に関しては、東京都議会議員選挙前後に実施したWEB調査(平成21年度実施)や国政調査前後に実施されたCASI調査(パソコン上で回答してもらう全国面接調査)から得られた知見をもとに学会報告を行ったほか(統計関連学会連合大会)、論文を執筆し受諾、ないし掲載された(『International Journal of Public Opinion Research』、『よろん』)。(2)次に、マルチレベルの選挙過程に関する事例として、ベルギーにおける自治体に着目し、近年の連邦化と政治変容に関する論稿を公刊した(『オランダ・ベルギーの自治体改革』)。(3)最後に、異なる選挙制度を背景に持つ新党台頭に関して、選挙制度が持つ機械的効果と心理的効果に関する共著論文を執筆して受諾されたほか(『Comparative Political Studies』)、異なる選挙制度が新党の出現と台頭に与える影響について分析した論文を執筆し、掲載された(『選挙研究』)。また、新党が台頭する社会的背景に関する論稿を公刊した(『政治変容のパースペクティブ(第2版)』)。以上、最終年度の平成22年度では、(1)有権者の投票行動、(2)マルチレベルの選挙過程、(3)異なる選挙制度を背景に持つ新党台頭の3つの柱を中心に、本研究課題「マルチレベル選挙における投票行動と政党戦略」の成果をまとめた。
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Research Products
(5 results)