2008 Fiscal Year Annual Research Report
企業内の生産性指標と個人レベルの生産性に関する質的・計量的実証分析
Project/Area Number |
20730173
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Research Institution | Tezukayama University |
Principal Investigator |
井川 静恵 Tezukayama University, 経済学部, 講師 (20461858)
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Keywords | 労働経済 / 生産性 / 従業員意識調査 |
Research Abstract |
本年度の主な研究目的は、製造業ブルーカラーについて、質的・計量的分析から、企業内での、個人レベルの生産性の実態を把握し、生産性の決定要因と向上要因を明らかにするため、基礎的なデータセット作成するとともに、基本的な分析を行うことであった。 具体的には、本年度の研究実施計画に沿い、調査協力企業から人事マイクロデータを入手し、同企業を対象にアンケート調査(従業員意識調査)を実施した(平成20年7月に実施。また、9月には企業に対する結果報告を行い、従業員らと、分析および調査改善のための意見交換を行った)。このアンケート実施のため、平成20年4〜6月は調査項目の精査と実施準備作業の研究会、および前年度のアンケートデータの整理を行った。アンケート調査終了後は、データの入力・整理作業、および基礎的分析を行った。 より精緻に研究を遂行するため、本研究と同様の問題関心・分析手法を用いている研究報告を考察するべく学会に参加したり、研究会に当該分野に詳しい研究者を招いて専門的知識の提供を受けるなどした。 引き続き分析を進め、賃金や人事制度の分析と合わせることで、学問的には労働経済学の理論の検証と議論の発展(特に生産性研究への新たな貢献)が期待される。社会的には、生産性向上のためのインプリケーションが得られることが期待される。 本年度の調査対象企業に加え、来年度以降、別の企業を対象とした生産性の分析を予定している。これらの研究を充実・発展させるために、これまでに執筆した日本語論文(対象企業からこれまでに入手したデータを用いたものなど)を英語に翻訳した。来年度中に海外学術雑誌に投稿する予定である。
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