2010 Fiscal Year Annual Research Report
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20730176
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| Research Institution | University of Tsukuba |
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Principal Investigator |
原田 信行 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (70375426)
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| Keywords | 経済政策 / 日本経済 / 中小企業 / 企業家活動 |
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| Research Abstract |
日本は、急速に進行する高齢化を伴う人口減少社会にほぼ突入した。また、直近の世界金融危機の影響も大きく、企業の設備投資など景気の回復は鈍い。このような中で本研究では、中小企業と企業家活動の現状および行方について幅広く検討を進めた。これまで収集、整理してきた膨大な経済データや基礎資料、予備的分析の結果を起点として研究を深め、また関連分野の専門家との議論等を通じて分析の改善を行った。
主要な結果としては、まず、マクロの経済・金融環境と企業倒産に関する研究を進めた。具体的には、金融政策やマクロ経済のショックが企業倒産割合に与えるインパクトの大きさなどを実証的に計測した。その成果は査読付論文として日本経済の専門学術雑誌に受理された。また、企業の設備投資行動についても研究を深め、新しく非上場企業の企業別データを用いた設備投資モデルの推定などを行った。その成果は応用計量経済学分野の最新のハンドブックの中で刊行された。さらに、世界金融危機を明確に踏まえた景況研究、具体的には景況感の背後にある企業の景況判断とその決定要因について実証研究を行った。加えて、企業家活動のひとつの有力な源泉として期待されてきた大学発ベンチャーについて、その現状と課題を検証する研究成果などをまとめた。全体として、マクロとミクロの両面から、厳しさを増す現下での企業行動の有り様および諸政策との関連性や課題について解明が進んだといえる。
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