Research Abstract |
1. エジプト繊維産業調査準備 平成20年9月及び平成21年3月にエジプト共和国を訪問し, 現地エジプト中央統計動員局(Central Agency for Public Mobilization and Statistics : CAPMAS)及び一橋大学経済研究所の研究協力者による協力を得て, 調査対象候補地であるラマダン10日市, ショブラヒーマ, エルマハラエルコプラの繊維工場を視察した。また, 調査プレテストを実施し, 調査質問票を完成させ, 調査地を確定した。また, 調査実施の詳細についてエジプト中央統計動員局と合意し, 平成21年度上半期に調査を実施することとした。現地調査の結果, 2005年の多国間繊維協定の廃止が中国やインドとの競争激化を明らかにもたらしていることが明らかになった。今調査は繊維工場の生産性や技術水準向上の要因を特定するものであり, 実施の意義は大きいと判断された。 2. チュニジア・オリーブオイル工場調査実施 平成20年7月及び11月, 平成21年1月及び3月にチュニジア共和国を訪問し, 現地カルタゴ11月7日大学付属高等農業学院の研究協力者による協力を得, チュニス, スース, スファックスにおけるオリーブ工場を視察した。また, チュニジア農業・水資源省に対して調査許可申請を行い, 許可を得た。現地調査の結果を踏まえて調査質問票を完成させ, 調査対象地をチュニス, スファックス, スース及びビゼルトに確定し, 平成21年1月に調査を開始した。同3月の調査を終了し, 調査結果のデータセットをExcelファイルで受理した(サンプル数 : 139)。現在結果を解析中である。今年度の現地調査を通して, オリーブオイル工場は労働集約的産業であり, 雇用創出のカギとなることが確認され, 本調査の結果は重要であると判断された。
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