| Research Abstract |
1.チュニジア・オリーブオイル工場調査結果分析
平成21年3月に2-3月に実施したオリーブオイル工場の調査結果のデータをExcelファイルで受理し,分析した。収集したミクロデータの集計,データクリーニング等を行い,オリーブオイル工場調査データセット(2009)を完成させた(サンプル数:139)。また,記述統計を取りまとめると同時に,確率論的フロンティア生産関数の推計を行い,技術効率性についての分析を展開した。分析の結果,事業者の経験や人的資本蓄積,マネージメント能力,新技術の導入,オリーブの自家栽培による調達等がオリーブオイル精製工場の技術効率の向上に貢献することが明らかになった。なお,得られた結果は,取りまとめて学術論文に投稿した。
2.エジプト小規模産業調査実施・モロッコ小規模産業調査準備
平成21年12月にエジプト共和国を訪問し,現地エジプト中央統計動員局(Central Agency for Public Mobilization and Statistics : CAPMAS)による協力を得て,ラマダン10日市,ショブラヒーマ,エルマハラエルコブラの繊維工場を視察した。また,繊維産業を含む製造業の生産構造に関するデータを収集し,製造業の生産性,技術進歩および技術効率に関する分析を開始した。
また,平成21年12月及び平成22年3月にモロッコを訪問し,現地国連北アフリカ経済委員会(United Nations Economic Commission for North Africa)とハッサンII世大学の研究者とモロッコの伝統産業に関する研究打ち合わせを行い,モロッコの繊維産業やアルガンオイル精製工場を視察した。平成22年度の調査計画を立案し,同計画にそって調査を進めることで一致した。
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