2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20730220
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
平田 英明 Hosei University, 経営学部, 准教授 (60409349)
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Keywords | 動学マクロ経済学 / 景気変動 / 経済連携 |
Research Abstract |
20年度は、(1) 先行研究のサーベイ、(2) わが国とアジア太平洋諸国との間の貿易構造、国際資本移動の時系列的変化ならびにEPA/FTA締結に向けた取り組み(政府間交渉の動向など)の整理、(3) 諸外国とわが国の景気変動の特徴とその連動性に関する定型化された事実の計測を行った。 (1) については、NAFTAやユーロ地域の景気変動に関する先行研究の他、ここ数年、研究が画期的に進んでいるグローバル化と景気変動の関係に関する一連の研究についても包括的に先行研究を調査した。(2) と(3) に関しては、分析に用いるデータセットの作成や情報収集を行った。ただし、非常に手間のかかる作業であり、次年度も引き続き、当該作業を行う予定である。なお、80年代以降の貿易構造、国際資本移動の動向の整理などは概ねデータセットが作成できた。また、景気変動と特徴に関する計測もすすめつつある。 その中で、国際的な景気変動の決め手となる要因に関する仮説とそのシミュレーション分析なども少しずつ行いはじめ、20年度時点では未完成ではあるものの、徐々に学会などでの発表を始めるなど、徐々に具体的な研究成果を出せる状況になってきている。 この他、原油高の影響について、分析する必要性が高いと考え、追加的なデータ収集やサーベイを行った上で、論文を作成した。そして、景気と密接に関係のある長期金利動向の予想が、海外の経済情勢から受ける影響についても分析を始めるなど、世界金融危機を意識した分析にも着手した。
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Research Products
(4 results)