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2008 Fiscal Year Annual Research Report

南米における日本人移住者の組織形成・維持運動に関する研究

Research Project

Project/Area Number 20730245
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

浅野 茂  Kobe University, 経営評価室, 助教 (50432563)

Keywords日本人移住者 / 運動論 / 相互扶助 / 組織化 / ラテン・アメリカ
Research Abstract

本研究においては、日本人移住者が定住する南米諸国において一般的に抱かれている「日本人は組織力が高い」であるとか、「日本人は組織運営に長けている」という通念を足掛かりに、ボリヴィア、ペルー及びブラジルにおける日本人移住者の組織的営みに関する事例を取り上げ、それらの事例の比較・追試分析を通じた探索的かつ理論的な考察を行う。
本年度は、ボリヴィア国において「コロニア沖縄農牧総合協同組合」に関する資料の収集、当組合の組合長および執行部メンバーにインタビューを実施した。これらの資料・データを基に事例を記述し、これまでに記述した事例との比較分析を通じて、日本人移住者は現地農業者のように他人に責任を帰すのではなく自らの営為によって困難を克服していること、組織の運営に携わる役員の献身とそれに応える組合員の奉仕によって協同を促進していること、が明らかになった。このことを本研究の理論枠組みに照らし合わせ、運動論の視覚からは「自責」を核にした運動が展開され、協同組合論の視覚からは「相互扶助」に基づいた組織運営がなされていることを、仮説的な結論として導出した。この仮説については、組織学会「2009年度研究発表大会」(平成21年6月6〜7日、東北大学)で報告し、有識者から助言を得るなどして精緻化を図る。
上記の成果物の執筆と並行して、神戸大学経済経営研究所図書館中南米文庫に収録されているペルー及びブラジルの日本人移住史、ブラジルの「コチア産業組合」及び「南米銀行」に関する情報の収集、ペルーにおいて調査を予定している組織に関する情報をWebサイトで検索し、それぞれの組織の概要把握に努め、部分的な事例執筆あるいは執筆の際に参考となる情報の翻訳作業(スペイン語あるいはポルトガル語を日本語)を進めた。

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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