• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2010 Fiscal Year Annual Research Report

プロトタイプ創出による産地型集積の持続的発展と蹉跌:児島ジーンズ産地の経済地理学

Research Project

Project/Area Number 20730247
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

藤井 大児  岡山大学, 大学院・社会文化科学研究科, 准教授 (50346409)

Keywordsジーンズ / 産業集積 / 不確実性 / プロトタイプ / ケイレツ / ネットワーク
Research Abstract

本研究では、高不確実性下におけるデニム・ジーンズ産地型集積を適応システムの集積群とみなすことによって、いかに優れたプロトタイプ創出が達成されるのかを考察した。これまで柔軟な専門化を鍵概念として、中小の専門企業群の水平分業ネットワークが産地型集積の高いプロトタイプ創出能力を支えてきたことが、様々な事例研究を通じて示されてきた。ただし日本的なケイレツ型システムはその瓦解以降、水平分業ネットワークに完全に代替されることはなかった。本論文は、不確実な状況下では企業家たちがそれぞれに固有の適応戦略を駆使すること、その結果産地型集積を適応システムの集積群とみなせることを措定し、2つの対照的な適応システムの理念型としてI型・L型システムを定式化し、現実の適応システムをそれらの混合形態と見なすことにした。事例研究では、そこで取り上げた適応システムの長所・短所を各システムの基本的な組織化原理、生産管理上の基幹技術、純粋なI型・L型と比較した場合の長所・短所を整理して述べた。とくに長所については、個々の経営者にとっての利点と産地型集積にとっての利点とを区別した。また短所について、産地外部の親企業にその適応システムの命運を握られることの是非、および垂直統合型の生産ライン構築のハードルが依然として高いことなどは、深刻な問題としてさらなる議論を要すると考えられる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 不確実性下における適応システムの多様性:デニム・ジーンズ産地型集積の事例研究2010

    • Author(s)
      藤井大児
    • Journal Title

      日本経営学会誌

      Volume: 26号 Pages: 39-50

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2012-07-19  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi