2008 Fiscal Year Annual Research Report
国際合弁におけるパートナーシップ行動の日米欧比較分析
Project/Area Number |
20730252
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
石井 真一 Osaka City University, 大学院・経営学研究科, 准教授 (70315969)
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Keywords | 経営学 |
Research Abstract |
本研究の目的は、企業の国際合弁の継続・解消にかんするパートナーシップ行動について、欧米の有力な見方である「トロイの木馬仮説」(THH仮説)の観点から検証することである。 これまでに研究協力者のJean-Francois Hennart氏と共同で実施してきた国際合弁研究(若手研究(B)H.17-19)で収集したデータに、新たなデータを加えて21年分の国際合弁行動にかんするデータベースを構築し、企業属性間・市場間の比較分析を進めている。具体的には、東洋経済新報社の「海外進出企業総覧」と「外資系企業総覧」をもとに、1987-2008年における各市場の合弁パートナーシップ行動についてのデータベースを構築し、これを親会社属性間の・市場間で比較分析する。 とくに、本年度は日米合弁と日欧合弁のデータベースを作成し、データ分析をおこない、その成果の一部についてはすでに論文・学会発表などで公表した。データ分析では、親会社属性間(地域、国籍、所属産業、規模など)・市場間の国際合弁行動の比較分析を念頭に置き、トロイの木馬仮説(THH仮説)の検証を目的とした操作仮説を提示し、分析をおこないながら必要に応じて修正作業を実施した。また、データの分析とあわせて、特定事例の分析やパイロットスタディなども実施し、操作仮説の構築・修正に役立てた。なお、研究内容は国内・海外の学会 (European International Business Academy、Multi- Organizational Partnerships, Networks and Alliances、日本経営学会等) および雑誌(「経営研究」" Osaka City University Business Review" など)で公表するとともに、理論構築に役立てた。
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Research Products
(5 results)