2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20730267
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
安藤 史江 南山大学, ビジネス研究科, 准教授 (70319292)
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Keywords | 組織学習プロセス / 事例分析 / 理論的フレームワーク / 組織アンラーニング / 分厚い記述 / 一次調査・二次調査 / 実務家 / 社会福祉法人 |
Research Abstract |
3年目である平成22年度は、引き続き、組織学習現象に関する事例を蓄積するとともに、それらを理論と結び付ける作業を行った。理論だけでは現実から乖離しやすかったり、現実を忠実に捉えていなかったりという問題点がある。また、事例のみでは一般化することが難しいため、その双方の長所を結び付け、そうした作業を複数、積み重ねることによって、有意義なグランドデザインを描くことを目指した。 具体的には、これまで報告書レベルでまとめていた一次調査と二次調査の結果を、組織学習の理論的なフレームワークから位置付けると、どのように解釈・分析しうるのかを論文という形で執筆した。その結果、そのうちの1つ、社会福祉法人を調査対象にした、組織アンラーニングという観点からまとめた論文が、実務家との共著という形であるが、組織学会の学会誌である『組織科学』に採択され、2011年3月刊行のものに掲載されるに至った。 これは、組織学会でのCall for Paper企画「経営組織の分厚い記述」に応募したものであるが、応募総数38件のうち採択されたのは6件のみで、そのうちの1つに選ばれたということは、平成22年度のほぼ全期間を採択に向けた作業のために費やしたという点で、非常に労力と時間はかかったが、非常に満足できる結果となったと考えている。なお、社会福祉法人の事例以外にも、このような理論化を進めている事例は、現在のところ、他に5件5業種ある。さらに、年度末に実施予定であった専修大学への訪問により、知見の一般化に関する助言や相談を受けることも2011年6月に可能になった。また追加的に、静岡の企業の調査も着手したところである。 来年度は最終年度であるため、これらすべての集大成を目指し、形ある成果を出していきたい。
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Research Products
(1 results)