2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20730298
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
篠田 朝也 Hokkaido University, 大学院・経済学研究科, 准教授 (50378428)
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Keywords | 会計学 / 管理会計 / 投資意思決定 / 資本予算 |
Research Abstract |
本研究は, 実証的・経験的分析を通じてわが国における投資意思決定会計上の理論と実務のギャップに関する特徴について明らかにするとともに, それらの検討を踏まえたうえで, 投資意思決定会計(資本予算)の管理会計における機能と位置づけを体系化することを目的とするものである。 平成20年度における研究計画のコアは, わが国の投資意思決定会計に関わる先行研究・先行調査の詳細なサーベイを通じて, これまでの研究成果の整理をすすめること, および, かかる作業を通じて得られた知見を吟味したうえで, 投資意思決定会計に関わる大規模な質問票調査を実施することであった。 この点, 当初の計画の通り, 平成20年度前半には, 先行研究・先行調査を踏まえたうえで, 慎重に質問表調査の設計作業をすすめた。ここで作成された質問票にもとづいて, 2008年10月から12月にかけて「わが国の上場企業の投資意思決定に関する実態調査」と題した, 東京証券取引所の上場全企業を対象とする質問票調査を実施した。 この調査結果をもとに, これまでの研究成果に追加的な貢献があると思われる「投資評価の対象となる事業案件のタイプごとに、異なるタイプの経済性評価技法が利用されている」という点に関して立ち入って検討を行った研究成果を, 日本管理会計学会フォーラム(2009年2月28日, 於 : 関西大学)において報告している。 調査の集計作業等が膨大であり, 本年度内に研究成果としての論文を公表するまでには至らなかったが, 現在, 先の学会報告の内容を取りまとめて論文として公表する準備を進めているところである。その他にも, 先行研究のサーベイと調査結果を踏まえた論考について公表の準備を進めている。
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Research Products
(1 results)