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2008 Fiscal Year Annual Research Report

買収防衛策導入企業における企業価値の変化に関する実証分析

Research Project

Project/Area Number 20730314
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

大鹿 智基  Waseda University, 商学学術院, 准教授 (90329160)

Keywords企業価値 / 買収防衛策 / 会計情報 / 経営者の情報開示 / 株主総会
Research Abstract

本研究の目的は, 買収防衛策の導入という企業の姿勢に対して, 株主がどのような反応をするか, そして企業価値そのものがどのように変化するかを明らかにすることである. 買収防衛策の導入は,経営者を短期的な買収の脅威から解放し, 中長期的視点に立った経営戦略(短期的には利益を下げるような研究開発投資や設備投資など)の構築を可能にする, その一方, 株主による規律付けの効果を減退させてしまうことも事実である. 先行研究では, 一般論として, 資本市場が買収防衛策導入を規律付けの減退を招く要因と考え, 買収防衛策導入時に負の反応をすることが明らかになっている.
しかし, 前者の効果を狙って買収防衛策を導入する経営者もいるはずであり, そのような経営者にとっては, どのようにして買収防衛策導入の意図を株主に理解させるか, という問題に取り組む必要がある, そこで, 本研究では, まず, 日ごろの株主重視の姿勢と, 株主への真摯な情報公開を行うことが, 買収防衛策導入時に株主の理解を得るための必要条件であることを確認する.
研究初年度である平成20年度は, 経営者の株主重視の姿勢の代理変数として, 株主総会の活性化に着目し, 株主総会の活性化が観察された企業において, (1)経営者予想利益の精度が高いこと, (2)その精度の高さが会計発生項目(accruals)の利用に因るものではないこと, そして(3)経営者予想利益の株価関連性が高いこと, を確認した.

  • Research Products

    (2 results)

All 2009 2008

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 情報開示に対する経営者の姿勢と株式市場の反応-株主総会活性化と会計情報有用性-2008

    • Author(s)
      大鹿智基
    • Journal Title

      証券アナリストジャーナル 第46巻第5号

      Pages: 82-92

  • [Presentation] 情報開示に対する経営者の姿勢が会計情報の有用性に与える影響-株主総会活性化企業における業績予想の精度-2009

    • Author(s)
      大鹿智基
    • Organizer
      MPTフォーラム
    • Place of Presentation
      2009年2月度例会
    • Year and Date
      2009-02-05

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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