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2010 Fiscal Year Annual Research Report

日本における近年の性同一性障害と性の多様化

Research Project

Project/Area Number 20730337
Research InstitutionNara Women's University

Principal Investigator

鶴田 幸恵  奈良女子大学, 大学院・人間文化研究科, 助教 (00457128)

Keywords性同一性障害 / 性の多様化 / 医療化
Research Abstract

性同一性障害の診断場面における性別の取り扱われ方を明らかにするために、東京の精神科クリニックにおいてICレコーダー・ビデオデコーダーによる診察場面の録音・録画、65ケースのトランスクライブをすべて終了した。また、そのうち2ケースについて、分析を行い、データセッション・研究会などで検討した結果を、二つの論文に発表した。また、先に行なっておいた関東地方の医療者2名の分析を進め、論文を投稿した。さらに、関西地方の精神科医4名、中部地方の精神科医2名に対し、インタビューを行い、トランスクライブを完了した。関西地方の精神科医のインタビューデータに関しては分析を進め、近々論文を投稿予定である。さらに、関東地方の精神科医1名、臨床心理士1名、関西地方のカウンセリングも行う形成外科医1名に、インタビューの約束を取り付けた。
また、FtX (Female to X)やFtM (Female to Male)、加えて彼らを恋愛対象とする人びとが19名からインタビューの許可を得ていたが、そのうち14名にインタビューを行ったものの、全てのトランスクライブを完了した。今後、順次分析を進めていくつもりである。
東京・神奈川と奈良・大阪・京都での自助グループなどの集会に継続的に参加し、より性の多様なあり方を認め合っている傾向が関西地方にあることを把握し、それに関するシンポジウムを、企画実行し、100名あまりの参加者を集めることができた。
「性の越境を明らかにしながらの就労」の仕方、受け入れに関しては、2名について職場訪問を行い、複数の職場の上司や同僚にインタビューするとともに、本人にも、インタビューを行った。この調査に関するトランスクライブも、すべて終了した。

  • Research Products

    (4 results)

All 2010

All Presentation (2 results) Book (2 results)

  • [Presentation] 関東の精神科医の診断をめぐる方法論-性同一性障害の当事者と制度の間に立つ人びとの考え方2010

    • Author(s)
      鶴田幸恵
    • Organizer
      クイア学会
    • Place of Presentation
      中京大学(愛知)
    • Year and Date
      2010-11-20
  • [Presentation] 相互行為秩序における可視性をめぐる知見の使い勝手-性同一性障害をめぐる現象の分析から2010

    • Author(s)
      鶴田幸恵
    • Organizer
      関西社会学会
    • Place of Presentation
      名古屋市立大学(愛知)
    • Year and Date
      2010-05-29
  • [Book] <当事者>をめぐる社会学-調査での出会いを通して2010

    • Author(s)
      鶴田幸恵
    • Total Pages
      19
    • Publisher
      北大路書房
  • [Book] 差別と排除の[いま]第6巻 セクシュアリティの多様性と排除2010

    • Author(s)
      鶴田幸恵
    • Total Pages
      35
    • Publisher
      明石書店

URL: 

Published: 2012-07-19  

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