2008 Fiscal Year Annual Research Report
認知症の人への居宅介護支援サービス提供時のインフォームド・コンセントに関する研究
Project/Area Number |
20730375
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
渡邉 浩文 Mejiro University, 人間学部・人間福祉学科, 専任講師 (50383328)
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Keywords | インフォームド・コンセント / 認知症 / 介護保険サービス / 居宅介護支援サービス / 契約 / 意思能力 |
Research Abstract |
【目的】居宅サービス計画の説明時に認知症を介護する家族がどのような関わりをしているかの実態及び同計画書を本人に説明することについての家族の意識を明らかにすること。【方法】半構造的インタビュー。得られたデータは、質問項目ごとに質的及び量的に分析を行った。【調査対象・実施期間】物忘れ外来に通院する患者家族のうち介護保険サービスを利用している者。調査は平成20年11月-平成21年2月に実施した。【調査結果】19人にインタビューを実施した。介護者の性別は、男性2人(10.53%)女性17人(89.47%)だった。介護者の平均年齢は、60.00歳(MAX : 72MIN : 38SD : 10.94)だった。要介護者の性別は、男性8人(42.11%)、女性11人(57.89%)だった。要介護者の認知症の診断の有無については、有15人(78.95%)、無3人(15.79%)不明1人(5.26%)だった。年齢は、平均年齢が83.79歳(MAX : 96MIN : 69SD : 5.97)だった。要介護度は、要介護1が7人(36.84%)要介護2が8人(42.11%)要介護3が3人(15.79%)要介護4が1人(5.26%)だった。居宅介護サービス計画については、明確に知っていると答えたのは、12人だった。あいまいな理解だったのは、3人だった。知らないと答えたのは4人だった。「居宅サービス計画書」の説明を受ける際いつもどのように受けているかについては、本人と受けていると答えたものは、11人だった。家族のみで受けていたのは5人だった。「居宅サービス計画書」を本人に説明することについては、本人が利用するので絶対にして欲しいという肯定的意見から、わからないのでやる必要がないといった否定的意見が収集された。今後については、さらに分析をすすめ、次年度の調査で使用する質問紙を作成していく。
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