2008 Fiscal Year Annual Research Report
介護専門職におけるパラリーガルとしての方略とスキルに関する研究
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20730381
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
梶原 洋生 Niigata University of Health and Welfare, 社会福祉学部, 講師 (00382797)
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Keywords | 介護専門職 / パラリーガル / 人権擁護 / ソーシャルスキル / 介護福祉 / リーガルアプローチ / 方略 / 社会生活 |
Research Abstract |
介護専門職における医療との類似性は、価値論的な議論もありながら、実態の解明に関する研究が進んできた。つまり、介護専門職における「パラメディカル」としての一面を検証する実証研究は各方面で進められている。 しかし、かたや人権擁護を本務と謳う介護専門職の「パラリーガル」としての一面を検証する研究はほとんど存在しないことに注目することができる。本研究はこの視角からアプローチする臨床応用型の理論研究である。 今回申請した本研究は、上記問題意識とそこから生まれる研究意義に基づいて、介護専門職のパラリーガルとしての方略とスキルを検証した。とくに、本年は、そういった介護職のパラリーガリズムが実践される場面として、発達障害者の行動援護課題を中心に調査を行い、この者たちの社会活動が法的評価を受けるに係る支援者の方略はきわめて教育的である点、それはまた人生擁護という長期的支援の発想で示されている点などを、質的に分析し、これらの実相を制度の関係機関における価値構造と位置付ける定性的な検証を施した。さらにこのステイクホルダーの価値構造から制度課題を見出しえた部面については、積極的に学会発表を行って広く知見を世に示した。 具体的には以下を遂行した。 (1) 平成19年度までにまとめた成果をもとに着想の整理 (2) 着想をもとに有効な調査法の検討 (3) 研究対象の選定とその構造の理論化 (4) インタヴューとネットワーキングの実施 (5) 支援内容の法的要素抽出 (6) 法的要素の構造を理論的に検証 (7) 試論を発表 (8) まとめ(情報の整理とネットワーク共有)
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