2009 Fiscal Year Annual Research Report
在宅要介護高齢者の家族が抱える生活調整困難とその支援制度に関する研究
Project/Area Number |
20730382
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Research Institution | Chubu Gakuin University |
Principal Investigator |
宮川 淑恵 (濱島 淑恵) Chubu Gakuin University, 人間福祉学部, 准教授 (30321269)
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Keywords | 家族介護 / ワーク・ライフ・バランス / 介護保険 |
Research Abstract |
平成21年度は、調査協力者である市との打ち合わせを行ない、8月には市内10ヵ所の居宅介護支援事業所への説明と打ち合わせを行った。そして9月~平成22年3月にかけ、25名の家族介護者に対するインタビュー調査を行つた。 家族介護者インタビュー内容は、家族介護者本人の基本属性、資格の有無、仕事の状況(職種・雇用形態・勤務年数等)、高齢者の身体的・精神的状況、介護サービス、医療サービス、地域のボランティア等の援助等の利用状況、家族介護者の介護状況(介護を始めたきっかけとその時の様子、その後の展開と現在の状況)、家事の実施、地域への参加、仕事の実施状況とそれらの調整状況(調整の方法、その際の問題点や介護サービスがどのように役立っているか、もしくは役立っていないか等)、家族介護者以外の家族の仕事の状況介護状況、現在も仕事を続けている理由、介護負担感についてである。 インタビュー調査の結果、現段階では、生活調整に介護サービスが一定の役割を果たしていること、また介護サービスだけでは調整が難しい場合も多いこと、その際は家族介護者が生活の過ごし方を変えることで対応していること等がわかった。また、主な相談相手としてケアマネージャーが大きな存在であったが、介護負担を軽減する、生活調整困難を解決する直接的・具体的支援が不十分である様子がうかがえた。 平成22年度においても、さらにインタビュー調査を進めていく予定である。
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