2008 Fiscal Year Annual Research Report
未成年における精神障害に対する知識・意識に関する研究
Project/Area Number |
20730398
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
立森 久照 National Center of Neurology and Psychiatry, 精神保健研究所・精神保健計画部・システム開発研究室, 室長 (60342929)
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Keywords | 精神障害 / リテラシー / スティグマ / 学校精神保健 |
Research Abstract |
本研究の目的は, 未成年(中高生)における精神障害に対する知識・意識の現状を明らかにすることである。3年の研究期間で全国の中学校および高等学校から選択された調査対象学校の協力を得て, それらの学校の生徒を対象に精神障害についての知識および意識を問う質問紙調査を無記名式で実施のための準備, 調査の実施, 調査結果の分析, および教育現場への成果のフィードバックを行う。本年度研究は3年間に渡る研究の初年度にあたり, 次年度に実施する調査の準備期間と位置づけられる。 研究代表者が以前に実施した「精神障害に関する知識の普及啓発活動の評価に関する研究」において自身が中心となって作成した, 20歳以上の地域住民を対象とした2,000人規模の全国調査で使用された調査票をベースに, 対象となる中高生に適したものに改訂を行った。冒頭で精神障害の事例を提示し、それを読んだ後に、何の問題だと思うか、原因、転帰、適切な対処方法、治療法や薬の効果、専門家の援助の効果、情報収集先、有病率、ビネットに対するイメージ、スティグマなどについて尋ねる形式は, 今回の調査結果と20歳以上の地域住民を対象とした調査結果の比較のために踏襲し, 提示する事例についても言葉遣いや状況は本研究の対象である未成年者に分かりやすいものになるように変更したが, その事例の重症度や症状などについては同等のものと見なせるように配慮した。 また調査票の作成に加えて, 次年度に行う調査データの分析の準備も行い, データベースの設計および解析に用いるシンタックスファイルの作成を行った。これにより次年度の調査が完了次第速やかにデータベースの作成と調査項目の集計からなる調査の一次まとめのための集計を行うことが可能と奪った。 以上をもって調査準備は概ね完了し, 次年度は今年度に実施できなったプレテストによる調査内容の最終確認を早期に行い, その後本調査を実施する。
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