2008 Fiscal Year Annual Research Report
感情予測による災害認知・防災行動モチベーション変容の心理メカニズムに関する研究
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20730412
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| Research Institution | Kibi International University |
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Principal Investigator |
野田 理世 Kibi International University, 心理学部, 助教 (90425140)
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| Keywords | 社会的認知 / 感情 |
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| Research Abstract |
本研究の目的は, 防災意識の低い人に対して, 地震災害が生じた場合の未来の感情反応を予測させることで, 現在の地震災害に対する認知がどのような影響を受けるのかを検討すること, 及び地震災害に対する認知変容を介して, 防災行動に対するモチベーションがどのような影響を受けるのかを検討することである。本年度は, 先行研究を参考に地震災害に対する認知を測定する尺度を選定し, 尺度の妥当性検討を行った。また, 未来の架空の地震災害に伴う感情反応の予測が, 地震災害に対するネガティブ感情とリスク認知に及ぼす影響を検討した。これらについては, 地震災害に伴う感情反応を予測することで, 地震災害に対するネガティブ感情, 及びリスク認知が一定の影響を受けることが確認されたため, 日本社会心理学会第49回大会(於 : 鹿児島)で結果報告を行った。これに続き, 来年度以降は, 地震災害に伴う感情反応を予測することで, 特に防災意識の低い人が地震災害に対して持つネガティブ感情やリスク認知がどのようにに変容するのかを検討すること, 及び, 防災行動に対するモチベーションがどのような影響を受けるのかについて明らかにすることを目標としている。ただし, 本年度に実施した実験過程で, 地震災害に対するネガティブ感情やリスク認知を取り扱う際に, 実験参加者がもともと持つネガティブ感情やリスク認知の強さを考慮する必要性のあることが確認されたため, これらの点を改善した上で, 新たな実験を実施する予定である。
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